アダム徳永のスローセックスレポート

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久光啓子さん(仮名)45 レポート5

「2ヶ月半ぶり・・・」先生と待ち合わせをしているいつものカフェに向かって歩きながら、私はこの日がどんなに待ち遠しかったか、ひとりで嬉しさを噛みしめていました。ちょうど2ヶ月前、病気が見つかった私は手術を受けました。幸い病巣もそれほど拡がっていなかったため、簡単な手術で済んでしまったのはラッキーでした。

2週間前に手術後はじめての検査をしましたが、問題ないという結果にほっとし、また明るい気持ちで今日という日を迎えることができました。入院中も何度となくアダム先生とメールのやりとりをし、手術前も冗談を言ったり、励ましていただいたりして、どんなに気持ちが楽になったことか。入院も手術もはじめてではないし、簡単な手術だし、私自身としては平気だと思っていたのですが、やはり心のどこかで不安があったのかもしれません。

そんなとき、私の心の動揺を感じとってくださったのか、人一倍お忙しいにもかかわらず、他愛ない内容のメールにもこまめに返信してくださいました。アダム先生の優しさをいつも当たり前のように受け取っていた私ですが、このような特別な状況に身を置いたときには、その優しさが改めて身に沁みます。

カフェに時間ぴったりに駆け込むと、先生はもう待っていてくださいました。「ああ~Keiちゃん、久しぶりだね!」と優しくハグしてもらう瞬間が好き!!「先生―!!逢いたかったぁ!!」私もギュっと先生の広い背中を力いっぱい抱き寄せました。

手術をしてから先生にお会いするのは2度目ですが、この前にお会いしたときは、術後まだ日が浅かったので、セックスはお預け(涙)、お茶だけで我慢して帰りました。今日こそ、思いっきりハジケる。あんなことも、またこんなこともしてくれるだろうか。考えただけで先生の愛撫の気持ちよさが鮮明に蘇ってきて、腰のあたりがムズムズしてしまいます。

でもぜんぜんセックスに不安がなかったわけではありません。手術後はじめてのセックス。もし先生が相手でなければ、もっと怖かったかもしれません。先生なら、いつもどんなときでも優しく愛してくれるので、きっと大丈夫。何よりも、私自身がもう1ヶ月も前から先生を欲しくて仕方がなかったので、今日はどんなセックスになるんだろうと、今からワクワクしています。

久しぶりの再会に、コーヒーを飲みながら小一時間楽しくおしゃべりをしました。それに今日はもうひとつ、とびきり嬉しいことがあります。明日の朝まで先生と一緒にいられるということ。初めてのお泊りなんです。いつものように時間を気にしながら帰らなくていい。時間はたっぷりあるのだから思う存分スローセックスに没頭できるのです。

カフェを出ると、いつもならすぐにタクシーに乗ってホテルに向かうのですが、今日はゆっくりとアダムウォークで六本木の街を楽しみました。2月の冷たい空気が妙に気持ちよくて、先生とつないだ手もとても温かくて、デートの始まりは申し分なくシアワセな気分です。
時々仙骨に手を当てられると、しばらくのあいだ禁欲生活をしていた私のカラダは鎖がはずれて暴れだしてしまいそうです。先生は私の仙骨が敏感なことを知っているので、いつも先生と一緒に歩くときには、仙骨を重点的に攻められるのです。これは私にとってはけっこう拷問に近いですね(笑)。

しばらく久々のアダムウォークを楽しんでいると、六本木ヒルズに到着しました。食事をするにはまだ少し早い感じかなと思っていると、「Keiちゃん、映画は好き?」と先生。「好きですよ」と答えると、「映画を見よう」と誘われました。食事をしてすぐにホテルに向かうものだと思っていたので、先生のこのオファーは意外でしたが、すごく新鮮で嬉しかった。“いつもと違う行動” なにかが起こりそうな、楽しそうな予感にドキドキです。

先生が映画館で何をしてくるか、大体の予想はついたので、「何観る?」って聞かれたときには、咄嗟にあまり頭を使わないで済むコメディーを選んでいました。次の上映までは少し時間があったので、近くの店で少しだけお茶を飲みながらお話ししました。話しをしながらずっと先生は私の手を握ってくれて、時々私のセーターの袖を捲り上げて、腕にアダムタッチしてくださいました。

こんなふうに軽く愛撫されながら感じる快感というのもまたステキ。話の内容はちょっとまじめでクールな話しをしているのに、二人の手だけが何故か熱い会話をしている。そんなギャップがとてもオシャレな感じがするのは私だけでしょうか。

映画館に入ると、平日の夜ということもあって、お客様はほんの数えるほど。私たちの列や、前後には誰もいません。六本木ヒルズの映画館の椅子は背もたれも高くゆったりしているので、後ろからもほとんど見えません。こんな絶好の条件のなかで、私たちが何もしないわけがありません。だって、館内のライトが消える前から、もう先生の左手は私の太ももを制覇しているのですから(笑)。

映画が始まると、おなじみMr.ビーンの奇妙な顔がスクリーンいっぱいに写しだされました。私たちはMr.ビーンのおバカな行動にけらけらと笑いながら目が釘づけでになっていましたが、先生と私の手は、映画とは関係ないところで、まったく別のストーリーを繰りひろげていました。

先生の手は少しも休むことなく私の腕やわき腹、太ももにアダムタッチを施していきます。そして私の手も先生の股間に。アダムタッチの合間に、ときどきセーターの上から右の乳首をクリクリと触られると、「あ・・ン」と小さく声が漏れてしまいました。ソフトブラジャー越しに触られた乳首は、もうとても敏感になっていて、先生に触られるたびに大きく仰け反りたい衝動を我慢するのが大変でした。右の太もも、右の膝、右腕、右の乳首と攻められると、思わず左も出したくなってしまいます(笑)。この不自由な状態での愛撫の制限が、かえってマゾッ気を刺激されてしまうのでしょうか?なんだか妙に感じてしまいます。

程なく、先生が私のジーンズのファスナーを下ろし、中に指が。「あ・・・ダメ!!・・・」
ショーツの中がもう既にびしょびしょなのがバレてしまう。咄嗟に私も先生のジーンズのファスナーを下ろし、中に手を入れて先生の手の集中を避けようとしました。「これ以上直に触られたら、声が出ちゃう・・・」

スクリーンのMr.ビーンはカニの足を口いっぱいに頬張ってうなっています。たぶんここがこの映画の一番の笑いどころなのでしょう。あとからあとから繰り広げられるハプニングの連続に、笑いたいのにちゃんと笑えない。先生の手もどんどん私の性感帯を刺激してくるので、笑うとそのままあえぎ声になってしまいそうで、声を立てないでいるのが精一杯なんです。やっぱりコメディーを選んでおいてよかった。少しは気が紛れますからね(笑)。

それからも映画のあいだ中、止まることなく先生が私に与え続けてくださる淡い快感に酔いながら、場面はカンヌに。スクリーンに映し出されるカンヌの海を見ながら、ふと以前訪れたモナコでの光景を思い出していました。

F1グランプリの観戦に行ったモナコで、偶然タキシード姿のG.ベルガーの姿を見かけたときのことです。F1関係者のパーティーに出席するところだったのでしょう、ミニドレスの彼女と手をつないでさっそうと歩いている姿のカッコよかったこと。F1ドライバーの中でもルックスのいいベルガーは、連れている彼女もとても美人で背が高く、スタイルのいい二人はみんなの注目の的でした。十数年経った今も、あのふたりの光景は目に焼きついています。そしてある種の憧れとしてずっと私の中にあるのが、あのときのベルガーと彼女のように、“パートナーと手をつないでカッコよくさっそうと歩くこと”なのです。

2時間ちょっとの映画を見終わった私たちは、外に出ると先生がスッと手をつないでくださったので、「えっ!?なぜして欲しいことがわかったの??」と、心の中を見られているようでドキッとしました。そして私たちは手をつないでさっそうと歩きました。ベルガーの彼女には遠く及ばないけど、モナコの街を手をつないでさっそうと歩く気分はそんな感じで(笑)。

さて、夜も9時をまわってお腹がすいてきました。そこで、先生がステキな寿司会席のお店に連れていってくださり、楽しくお食事。静かな店内はとても雰囲気がよく、程よく人が入っている感じも活気がありすぎず、寂しすぎず、照明も程よく落ちていて、とてもリラックスできました。
美味しいお料理をいただきながら、先生は日本酒を燗で3合ほど楽しまれました。私はお酒がぜんぜんダメなので、こういうときは一緒に楽しめなくてとても残念です。せめてお酌でもと、先生は私のお酌をする手つきがとてもきれいだと褒めてくださいました。単純にうれしい私。
すると先生は仲居さんがお料理を運んでくれるたびに何かしらひとこと褒めるのです。興味深く私が見ていると、最初のうちは褒められて恥ずかしそうにしていた仲居さんたちが、お料理やお酒を運んでくるたびに、しぐさや着物の着こなしや、品のよさといったことをアダム先生に褒められるうちに、どんどんきれいになっていくのです。本当に不思議なくらい。

先生の著書『妻を愛する技術』に妻を褒めることの大切さということがあちこちに書かれているのですが、妻に限らず、“相手を思いやるマナーとしての褒め言葉というものは、伝えれば伝えるほどその空間に愛のエネルギーが溜まっていく”という、先生の著書に書かれていることの立証のようでした。

こんな短時間でもこれだけ女性を美しく変える力を持っているのですから、褒め言葉の波動というのは本当に強力ですね。このような幸せな空間を自然に作れてしまうアダム先生って、やっぱり凄い!!ちなみに私も先生からいっぱい褒めていただき、とてもご機嫌でした。

美味しくお食事をいただいたあとは、ホテルに直行です。今日はお泊りということもあり、ゆったりと広い部屋をとってくださいました。部屋に入るといつものように先生がお ろぎながらビデオを見ていると、先生の手がバスローブの上からアダムタッチ。

ビデオではどこかの神父さんと若い女性が「正しいセックス」なるものを披露していました。どんなことをするのだろうと先生も私も興味津々です。その様子を見ながら先生の手は絶え間なく私の体を刺激し続けています。画面の女性がクンニされていると、先生の指がわたしの割れ目を捉えました。
「あ!!・・・Keiちゃん・・ここどうしたの?・・もうこんなになってるよ」と先生はビデオを見ながらわざとびっくりして見せ、丁寧に愛撫をはじめました。私はもう我慢できなくなって、先生にしがみついて声を出していました。先生の指がさらに深く入ってくる。
映画館の中からずっと愛撫されっぱなしだったので、もう早くして欲しくてしょうがなかったのです。今も先生はビデオに夢中で、手だけが別人のように私のクリトリスを転がし続けています。
「センセイいじわる~!!・・・お願い・・・ちゃんとして・・・・」今までどんな人とお付き合いしても絶対に言ったことがないような“懇願&おねだり”の言葉を口にしてしまい、ちょっと自分でもびっくりしてしまいました。「ん?・・もうしたいの??まだまだ時間はたっぷりあるよ。」とさらにじらしてくる先生。「もう・・・はやくしたい・・」ともう一度おねだり。すると先生は笑って「お風呂入る?・・・ここ、こんなにいい感じになってるのに、洗い流しちゃうのもったいないね・・・」と指をちょこっと入れました。「そんなこと気にしなくても私はいくらでも濡れちゃうから大丈夫!」なんて笑いながら一緒にお風呂に入りました。

久しぶりにアダム先生と一緒に入るお風呂は程よく温かくて、最高にリラックスできて、カラダが芯からほぐれてきます。先生に背中をパームタッチしてもらうと、細胞のひとつひとつが活性化していくようで、カラダがじんわりと温かくなりました。向かい合ってキスすると、それだけでまたとろとろになってしまいます。チュッ、チュッと優しくキスされていたかと思うと、急に首筋を噛まれる。先生のキスはハラハラドキドキの連続です(笑)。
首から肩をカプリと噛まれると、あまりの快感に大きな声が出てしまいました。「マゾ子ちゃん」は健在~!!(笑)。

お風呂から上がると、期待で気が遠くなりそうでした。2ヶ月半ぶりのスローセックス。思う存分気持ちよくなりたい。少し髪を撫でながら優しくキスをされて、気持ちが落ち着いたところで、背中にパウダーを振ってもらいました。そしてパウダーを肌に馴染ませるようにゆっくりとパームタッチが始まりました。

先ほど映画でカンヌの海を見たせいか、先生の手のひらの気持ちよさを感じながら、脳裏に南フランスの海岸の光景が広がりました。鮮やかなブルーと白のストライプのビーチパラソルが海風になびいて、波の音を聞きながら横たわっています。私のまわりには鮮やかなビキニに身をくるんだ女性が何人か。それぞれのパラソルでくつろいでいます。と、突然背中に強烈な快感が走り、現実に戻りました。

パームタッチからアダムタッチに切り替わった途端に私の官能のスイッチも素早く「ON」になりました。「あああ・・ん!・・・気持ちイイ・・・」久しぶりのアダムタッチの快感は以前よりもずっと大きくて、すぐにどっぷりと官能の世界に墜ちていきました。

アダム先生とセックスするようになって、すっかり病み付きになってしまった“アダムタッチ”ですが、本当にこのアダムタッチは女性を虜にする媚薬のようですね。一度経験してその気持ちよさがわかると、セックスの度にしてほしくてしかたがなくなる。今回のように2ヶ月も空いてしまうと、途端に禁断症状が出てきてしまうのです。

仙骨から先生の指が上ってくると背中のブラジャーのラインのあたりで強い快感が走ります。映画館でもう準備ができていると思っていたのに、さらに快感が大きく、深くなっていきます。できれば背中の皮を一枚剥いて、その下もアダムタッチしてもらいたいくらいです(笑)。

アダム先生と知り合う前に『スローセックス実践入門』をはじめて読んだときにも「気持ち良さそうだな・・・」と思ってはいましたが、実際にタッチされてみて、これほどハマるとは。女性のわたしでも実際に経験するまでは“これほどまで・・・”という想像はできなかったのですから、男性にとってはもっと想像し難いことでしょうね。でも、自分の彼氏がアダムタッチを正しく習得してくれたら、ほとんどの女性はわたしのように幸せな気分でいられるだろうなって、最近つくづく思います。

先生に満遍なく背面をタッチされて、幸せいっぱいになったところで、仰向けにされてキスをしながらさらにアダムタッチ。あまりの気持ちよさに気分はまた南フランスの海岸にテレポーテーション。紺碧の海と真っ青な空にアクセントをつけるように2羽のカモメがゆったりと飛んでいます。私は波打ち際まで歩いて行き・・・・

・・・と、またまた強烈すぎる快感に我に帰りました。久しぶりの先生のクンニ。いつものように的確な愛撫に頭の中が真っ白です。禁欲生活のあとの先生のクンニは、強烈に気持ちよすぎて全身がヒクヒクと痙攣してしまいました。もう映画館から官能しっぱなしなので、クンニでオーガズムを迎えるころには、映画館で我慢していたぶんまで野獣のように絶叫してしまいました。先生、うるさくってすいません。でも、叫んでスッキリしたぁ~。

まだ交接前だというのに、ギブアップ寸前のわたしは、ちょとお休みで今度は先生の番。仰向けに横たわる先生にまたがって、主導権はわたしに移りました。唇の横、上、下にチュッ、チュッとキスをしながら上唇、下唇と丹念にキスをしていって、首筋から肩に舌を這わせました。先生は乳首もとても敏感で、舐めたりコリッと噛んだりすると跳ねるように反応します。ペニスを手で愛撫しながら乳首を舐めると、さらに反応が大きくなってきます。感度のいいペニスは、フェラチオしているほうも気持ちいいですね。先生が気持ちよさそうに反応すると、わたしも感じてペニスを咥えながら声が出てしまいます。

そして今度は先生をうつ伏せにして背中にパウダーを振りました。いつもわたしがやっていただいていることを先生にもやってみよう。先生の背中にパウダーを馴染ませるようにパームタッチ。ゆっくりとリラックス。それだけを心がけて愛撫していきました。パウダーが肌に浸透したところでアダムタッチに切り替えました。

先生ほど上手にはできないけど、それでも先生はとても気持ちよさそうにわたしのアダムタッチを受けてくださいました。アダムタッチは女性が男性にしてあげる愛撫としてもとても効果的なテクニックですね。それに、このゆったりとした動きは、タッチされているほうはもちろんのこと、しているほうも最高にリラックスできるのです。

仙骨のあたりや、おしり、そして太ももにもたっぷりとアダムタッチ。そしておしりの割れ目を左右に分けてアナルを舐めると、すさまじい反応を見せてくださいました。それから先生が開発を手伝ったという究極のオイルを使ってペニスを愛撫しながらアナルを舐めると、先生はビクッ、ビクッと大きく感じてくれたのですが、オイルで愛撫しているわたしの手のほうも気持ちよくなってくるから不思議です。

このアダムオイルも感触が堅すぎず、柔らかすぎず、動きがなめらかで、本当に気持ちがいいんです。開発にずいぶん長い時間をかけてこだわったオイルだということでした。さすがです。

先生の準備もできたところで、いよいよ交接。と思ったのですが、先生はまたわたしを仰向けに倒して丹念に愛撫してくださいました。そしてまたクンニ。先ほどオーガズムを迎えたばかりなのにまた鋭い快感が体の中心を走ります。「ああ・・・・もう・・・ダメ・・・ダメ~~~!!!」私は先生に言いました。「先生・・・・入れて・・・」すると先生は「何を入れるの?」と、わたしに恥ずかしい言葉を言わせようとします。「オチンチン・・・入れて・・・!!」先生はニコリと笑うと、「まだだよ」とばかりに、わたしの中に指を入れてGスポットを刺激しました。そしてわたしはまた野獣のごとく叫び、快感にのたうち回ったのです。先生はそれからもアダムGスポット、Tスポットと順番に容赦なく攻めこんできます。

このころには「手術後はじめてのセックス」という不安は完全に消えていました。それどころか、以前よりもずっと気持ちいいではありませんか。悪い病巣を取ってしまったら、気の流れがよくなったのでしょうか。快感が信じられないくらいクリアーな感じなのです。

そして・・・・先生のペニスが入ってくる・・・。「ああ・・・これだ・・・この感触!!」
この2ヶ月のあいだ待ちに待った瞬間です。先生のペニスを迎え入れると、膣の中が今まで感じたことがないほどの快感で熱くなりました。「2ヶ月半ぶりだから?」いいえ、明らかに以前より膣の中の感度がなぜか良くなっています。それも・・・ただ単純に「全体がキモチイイ」というのではなくて、膣の部分部分によって“快感の色彩”とでも言いましょうか、感じ方の種類が微妙に違うのです。

先生が体位を変えると、また新たな色の快感がカラダを包みます。体位を変えるごとに、くるくると変化する万華鏡のように私の官能の模様も変化していきました。この強烈すぎる快感に、わたしの体はいつまで持つだろうか。今になって映画館から延々と続いている快感の嵐が、ボディーブローのように効いてきました。わたしは半分気が遠くなりながら先生が“体位のルービックキューブ”と名づけているテクニックに、すさまじく反応してしまいました。

どれくらい時間が経ったんだろう。いつもより長いのだろうか、短いのだろうか。どちらにしてももう、体力の限界。「センセイ・・・わたしもう・・・限界です・・・・・」先生とセックスするようになってから、初めてのギブアップ宣言でした。すると先生は、「そう?珍しいね(笑)」と笑ってペニスを抜き、腕枕をしてくださいました。「ああ・・・残念!!まだ時間はたっぷりあるのに・・・」。10分ほど先生の腕に体を預けて休めました。
しばらくすると、ほんの少し体力が戻ってきたみたい。すると「やっぱりなんか物足りない・・・先生、フィニッシュしてください!」と、思わず口にしていました。やっぱりこのままでは終われない。アダム先生とのスローセックスでは、やはりクライマックスに先生の雄叫びを聞かなくては。もう一度先生にお願いして、正常位でペニスを挿入してもらうと、リズミカルな先生の動きに、さらに大きな快感が走りました。何度も何度もペニスを突かれて、「あああ・・・やっぱりもうダメかも・・・」と、気が遠くなりかけたころ、一瞬大きな爆発のような振動と重みを膣全体に感じ、さらに次の瞬間、長い長い大きな雄叫びとともに先生は果てました。これで文字どおり“燃えカス”となったわたしは思い残すことなく眠りにつけます(笑)。

最初は先生のカラダにピタリと寄り添うように腕枕していただき、しばらくしてから私たちはまた手をつないで眠りました。ときどき小さな寝息の先生が、無意識に思い出したように私の手をギュッと握りかえしてくれます。手をつないでいる安心感が、私の意識をすうっと深い溝に沈めていきました。気分のいいところでもう一度カンヌの海にテレポーテーションしたかったのですが、その想いは届くことなく、深い眠りにつきました。

翌朝、セットしてあった目覚ましの音で、遠くから呼び戻されるように目が醒めました。一瞬見慣れない部屋の景色に戸惑いましたが、となりで寝息を立てている先生の横顔を見て、ほっと安心。しばらく余韻を楽しむように目をつぶってうとうととしてましたが、先生が「11時から会議がある」とおっしゃっていたのを思い出し、ほっぺにチュッ、チュッとキスをして先生を起こしました。

やっと目覚めた先生は目の辺りがボーッと煙ってて、見ているわたしもまた眠くなりそう(笑)。いつものスマートな先生のイメージとは対照的に、ちょっと寝ぼけた表情が無防備で、とても可愛かったのです。“可愛い”なんて言ってスイマセン!でも、女性は男性の無防備な姿がとっても愛しいと思うのです。母性本能でしょうか。

先生と私は、まだ醒めぬ重たいカラダをひきずるようにして、やっと身支度を済ませ、ホテルを後にしました。外に出ると、ひんやりとした朝の空気が顔にあたり、少しづつ頭が覚醒していくのを感じました。先生と夕べのように手をつなぎながら、駅から出てくる足早の人の流れに逆行して歩きました。

ゆっくりと歩くわたしたちの横をすり抜けるように歩く無表情な顔の群れを見ていると、わたしたちと違う異次元の空間を訪れているような感じがしました。いえわたしたちが異次元から迷い込んだのでしょうか。

先生の会議までまだ少し時間があったので、駅の構内のカフェに入り、コーヒーを飲みました。まだスッキリと目覚めていない先生と、けだるいわたしは口数少なく、外を通る人たちをぼんやりと眺めていました。うつむき加減で出勤する人の群れを見ていると、この人たちの何割の人たちが「わたしは幸せです!!」って言えるのだろう。なんて、どうでもいいことを考えながら、先生とぽつりぽつりとおしゃべりしました。

少し話しているうちに、先生もパワーチャージされていつものエネルギッシュな表情に戻りました。もう少しお話していたかったけど、そろそろ会議にいらっしゃらないと、いつものように、先生に電車の改札まで送っていただき、軽くハグして、残念ながらここでお別れ。

ひとりになったわたしはちょっぴり寂しさを感じながら、電車に乗ると、今日やらなければならない仕事が山積みになっていることを思い出しました。仕事のことを考えると、少し気が遠くなりそうだったけど、このまま帰るのも少しもったいなくて、気の向くままに新橋から「ゆりかもめ」に乗りました。 東京育ちのわたしは、ゆりかもめから見える東京湾の景色が大好きで、よくその景色を見るためだけに、用もないのにゆりかもめに乗ります。

そして、終点の豊洲に着くと、しばらくのあいだ公園を歩き、海がきれいに見えるお気に入りの場所に座りました。もう朝日と呼ぶにはかなり日は高くなっていたけど、暖かい光を浴びながら東京湾の景色を見ていました。平日の午前中ということもあり、ほとんど人のいない静かな公園で、気持ちいい風の音だけがわたしを包んでいます。向こう岸の、ショベルカーで少しづつ崩されていくビルをぼーっと眺めながら、今日やるべき仕事の順番を整理しました。30分ほど経つと、けだるかった体もだんだんと仕事モードに切り替わってきたみたいです。「さあ、帰って仕事しよう!!」と立ち上がった瞬間、一瞬、膣にズキンと、夕べの交接の快感が蘇ってきました。「あっ・・・・・」体がまた熱くなる・・・・。
昨日先生からいただいた幸せを反芻しながら、もう10分間だけ、贅沢な余韻に浸りました。「今日は徹夜かもしれない・・・・」でも、覚悟を決めるわたしの心はとても満ち足りていました。



Slow Sex Report

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